戸塚の歯医者 - 佐々木歯科医院

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Plasma X motion 導入いたしました!

Plasma X motion
導入いたしました!

皆さんこんにちは!
いつも当院のブログをご覧いただき有難うございます。

前回に続き、新しく導入いたしました機材についてご紹介していきます!

インプラント表面は時間経過に応じた自然現象として、炭化水素などの汚染物質が付着してしまいます、そんな付着物の存在によって骨との結合や治癒に影響が出てしまうのを防ぐためこちらの機材を使用していきます。

【Plasma X motion】(プラズマXモーション)
  

ー 360°真空プラズマ技術によりインプラント材表面から炭化水素と汚染物質を徹底的に除去。
わずか60秒でインプラント材表面の親水性が改善します。ー

・真空プラズマ技術とは?
プラズマとは、蛍光灯やテレビなど身近なものにも使用されている物質です。
ガスをプラズマ化させて表面の親和性を増加させる事をプラズマ処理と言います。
その中でも真空環境下で処理することを真空プラズマ処理といい、不純物が混入するリスクを軽減し、使用するガスの量も少量で抑えられます。

・効果
①親水化
水に馴染みやすくなることを指します。
つまり、インプラントを埋めた周りの血液や体液とも馴染みやすくなるので骨との結合が良くなり、体の傷を治そうとする力が向上し治癒が早くなります。

②接着性改善
表面に微細な凹凸が形成され接着面積を増加させることができます。
つまり、骨との結合面積が増え、強固に結合させる事ができるため持ちも良くなります。

③洗浄
プラズマを照射すると、表面を一皮剥くようなイメージで汚れを洗浄します。
インプラントの時間経過に伴う汚染物質を気化させて除去することで、親水性の改善にも役立ちます。

このようにプラズマを照射することによって表面の小さな汚れを落とし、元々水を弾いてしまっていた物質を水に馴染みやすくし、さらに表面に小さな凹凸を作ることで接着性を改善する。というのがこの機材の使い道になります。

インプラントの表面処理の方法はこのほかにも様々で、薬液を使う方法、紫外線照射する方法などがあります。
当院でも以前は紫外線を照射するタイプの機材を使用していましたが、こちらが比較のグラフになります!

Cleaning(洗浄効果)
Activation Effect (活性効果)
Osseointegration(チタンと骨との直接結合)
Protein Absorption(タンパク質吸収度)
ISQ Increase(インプラントの安定性の増加度)

このグラフから、
・UV処理法は光による化学的な反応なので無機物に対する洗浄効果が期待できないこと
・表面に凹凸が形成されないこと
・Plasma X motionが50秒で処理が完了するのに対し、UVはゆっくり反応していくので処理時間もかかること
・以前の機材はチタン製インプラントのみ使用可能であることに対し、Plasma X motionはどのメーカーのインプラントにも使用でき、フィクスチャー以外のアバットメントや上部構造にも照射ができる
などなどUV処理法を上回っている点が多いのです!

そして、インプラントと同じ原理でセラミックやジルコニアの表面処理も可能なので被せ物の接着性も改善でき、インプラント治療以外の場面でも活躍が期待できます!

照射中も紫色のライトがついてかっこいいです。

今後、インプラント埋入の際に使用していきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も、当院のインプラント治療のクオリティ向上のため少しずつ進歩していけたらと思います。
インプラントの安全性や予後に不安やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください!

カテゴリー:症例  投稿日:2023年2月17日

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